医療におけるエビデンス(根拠)の大切さについて

医療の目的は、病気に対して治療をおこない病気を治すことです。したがってその治療法が正しいかどうかが一番の問題となります。そのために治療法が正しいかどうかを検証する必要があります。
この場合、治療法が正しいという評価について、言い換えれば証拠(エビデンス)が重要視され、アメリカの医学界ではエビデンスのないものは治療法として採用されません。このエビデンスにはレベルがあり、信頼度の高いものがレベル1、ほとんど信頼されないものをレベル5と分類しています。
このレベルについてはhttp://www.healthliteracy.jp/によくまとまっていますので、下記に引用させていただきます。レベルの詳しい解説は同ホームページにありますので、参考にしてください。
エビデンスレベルの概略をみてみると、 患者データに基づかない専門家・委員会の報告や意見が最も低いものとなっていることが明らかに分かります。つまり、研究対象として人のデータに基づいていないものは、検証されていないものとされ、それは単に専門家の考えでしかないということです。データを示さずに話をする医師、わずかな研究だけでものを言う専門家を批判的に見ることが大切だという事です。
エビデンスの段階
エビデンスレベル1の証拠を実際の臨床でとることは、実際には不可能に近いので、レベル2が信頼のおけるデーターとして採用され、一流学術雑誌での臨床論文としてはこのレベルが要求されています。
ところで、多くのいびき治療に関するホームページでは、レベル5を基準にしているものがおおいのです。

咽頭形成術(無呼吸症の手術)が、エビデンスに基づき有効であることが明記されている、アメリカ耳鼻咽喉科学会ホームページの内容を紹介・解説しながら、当院でおこなっている治療について説明します。