睡眠時無呼吸症候群とは何か?

いねむり運転
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は1976年に命名された病気で、内科をはじめ、神経内科、呼吸器科、小児科、耳鼻咽喉科で当時大きな話題となりました。
睡眠中に10秒から30秒くらいの呼吸停止が繰り返し起こります。
この症状が起こる時は血中の酸素濃度が著しく低下し、日中に突然激しい睡魔に襲われたり、熟睡できないことで疲労がかさなり、顔色は悪くなり、食欲も減退し、しだいに心臓の肥大や高血圧、さらには心不全などを引き起こす原因となる、との指摘もあります。
つねに大いびきをかいては、エンジンが急に止まるように呼吸が停止するのが特徴で、突然死の原因になっていることがよくあります。
こうした症状の人による自動車、バス、列車の運転事故が起こっていることも報告されており、早期の治療が必要です。

睡眠時無呼吸症候群

いねむり運転
睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気は、気道が狭くなることによって起る病気です。
気道が狭くなる原因は、口蓋垂(のどちんこ)やその周辺部分が大きい、下あごが後側に引っ込んでいる、舌が大きい、顎の骨格が小さく喉が細い、疲労や飲酒による筋肉の弛緩等が挙げられます。
気道の閉塞は肥満の方に多く見られますが、やせ型でも、もともと顎の骨格が小さい人や、顎が小さく奥まっている人も、構造上、気道がふさがりやすくなります。
従来、肥満の男性に多いといわれてきた睡眠時無呼吸症候群(SAS)ですが、小顔の女性にも少なくないのです。やせている方でも、顎が小さいため気道がふさがれやすくなっていることもあリます。

睡眠時無呼吸症の改善方法

睡眠時無呼吸症候群の症状とは?

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の症状であるため、つい見過ごしてしまいがちです。しかし実は他の様々な病気や事故の原因ともなる、とても恐い病気です。
気になってはいるものの、改善方法が分からない、また改善への取り組みに踏み出せない、という方もおいででしょう。睡眠時無呼吸症候群について正しく理解し、強い関心を持つ事が改善への第一歩となるのです。
※診断基準:睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸停止が頻繁におこることと定義されています。この1時間あたりの「無呼吸」と「低呼吸」の合計回数をAHI(Apnea Hypopnea Index)=無呼吸低呼吸指数と呼び、この指数によって重症度を分類します。なお、低呼吸(Hypopnea)とは、換気の明らかな低下に加え、動脈血酸素飽和度(SpO2)が3~4%以上低下した状態、もしくは覚醒を伴う状態を指します。

軽症  5 ≦ AHI <15
中等症  15 ≦ AHI < 30
重症 30 ≦ AHI

(成人の睡眠時無呼吸症候群 診断と治療のためのガイドライン 2005)

放置しておくと危険な睡眠時無呼吸症候群

無呼吸症候群を放置しつづけると、日中は強い睡魔に襲われ、疲労はかさなり、顔色は悪くなり、食欲も減退し、しだいに心臓の肥大や高血圧、さらには心不全などを併発したりします。エンジンが急にストップするように呼吸が停止するのを繰り返すことで、突然死の原因になっていることがあります。

睡眠時無呼吸症候群の原因

肥満の方だけが無呼吸症候群になるとは決まっていません。 現にやせている女性でもこの病気にかかっている方がいます。睡眠時無呼吸症候群の原因について知ってください